鍵 (1959)

谷崎潤一郎の同名小説を市川崑監督が映画化。脚色は、和田夏十、長谷部慶次、市川崑、撮影は宮川一夫。

監督:市川崑
出演:京マチ子、叶順子、仲代達矢、二代目中村鴈二郎、北村谷栄、浜村純、中条静夫

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鍵 (1959)のストーリー

若くて美しい妻を持つ古美術鑑定家の剣持( 二代目中村鴈二郎 )。妻の郁子(京マチ子)は、夫に従順な貞女である。老衰と精力の衰えにあらがう剣持は、郁子と大学病院勤務医の木村(仲代達矢)を接近させ、湧き起こる嫉妬に心身の若やぎを感じていた。ブランデーに酔い浴槽で気を失った郁子の介抱を木村に手伝わせ、郁子の裸体写真の現像を木村に託す。木村は、娘・敏子( 叶順子 )の許嫁であるが、敏子に興味はなく剣持の名声と財力に関心があった。剣持は郁子と木村の逢引を唆し、郁子はそれに従う。敏子はまた、父への反感と母への嫉妬から二人を煽り、郁子と木村は逢瀬を重ねる。あなたの手引きで本当の女になったと言う郁子を抱き、剣持が脳溢血で倒れる。郁子は、剣持の看病に勤しみながら木村を家に誘き入れ。遂に剣持は息絶え郁子はほくそ笑む。恍惚の剣持が最後に見たものは、艶かしい郁子の裸身か…。

剣持の葬儀を終えた郁子と木村と敏子。剣持の意志を尊重し敏子と結婚して開業するよう木村に勧める郁子は、三人で始める新しい生活に夢を描いていた。古美術は全て人手に渡り家も抵当に入っていると知った木村は、この家から足を抜く手立てを思案する。敏子は、郁子を殺そうと紅茶に毒を盛る。が、それは毒ではなかった。三人の料理に本物の毒を盛ったのは、剣持を哀れと思う家政婦のはなであった。

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